結婚式の写真を撮ったんだけど、インスタントカメラで撮ったような雰囲気になっちゃった。とお悩みでは無いでしょうか。実は結婚式・披露宴って物凄く難しい撮影シーンなんですよ。明るかったり暗かったりしますからね。
しかし、問題なのは「撮影方法」だけではありません。結婚式を「結婚式っぽく撮る技」があるんですよ。これを守るか守らないかで結婚式の写真の良さが決まります。写真写りの良さはその次のお話なんです。
では、どうやったら結婚式っぽい写真が撮れるのか。そのコツをお教えします。
1.アップにし過ぎない
この写真を見てどう思われますか?
笑顔の新婦。それを迎えるたくさんのゲスト。幸せな雰囲気が漂ってきますよね。では、これならどうでしょう。
「えっ、何の写真だろう・・・。ああ、結婚式か。」ってなりますよね。
そうなんです、結婚式の写真って新郎新婦だけを撮影してはダメなんです。披露宴で新郎新婦が入場してメインテーブルまで歩きますよね。あの時もゲストも一緒に写るように離して撮影しないといけません。その方が場の雰囲気が伝わりますし、新郎新婦が何を見て笑顔になっているのか分かります。
私が結婚式撮影で使っていた機材に望遠レンズはありませんでした。しかし、広角レンズは必ず持ち歩くことになっていました。写真館がカメラマンにそのように指示していることからも広く撮ることが大切だと分かります。
2.新郎新婦から目線をもらう
ほとんどの結婚式でカメラマンとビデオ撮影スタッフが居ます。彼らは新郎新婦の真ん前に位置取り、何をしても目線をもらうようにします。「仕事の邪魔になってはダメ。」と、ついつい横からの撮影ばかりになっていませんか?
当たり前ですが、カメラマンとビデオ撮影スタッフが居る場所が最高の撮影スポットです。彼らの横に位置取り、新郎新婦から目線を貰って下さい。それだけでプロっぽい写真になります。
新郎新婦が目線を外している場合は、新郎新婦が見ているものを一緒に撮影する。新郎新婦だけを撮影したい場合は目線を貰う。
これを守ると写真にドラマが生まれます。写真を見ているだけでどんな結婚式か分かるようになります。新郎新婦のアップの写真だけでは、披露宴で何が行われていたのか分かりませんよね。そうならないように「目線」にこだわった撮影を心がけましょう。
3.席から離れる
例えば、あなたが他のゲストの一緒の場所に居るのなら、この写真は撮影できません。
「披露宴の最中は席に座る。」
これを守らないだけで、他のゲストと全く違った写真が撮れます。
- 新郎新婦入場の際は扉の近くに寄る
- 中座の後、席に座らずに会場外の扉の前で新郎新婦がやってくるのを待つ
- スピーチ中は新郎新婦の横から撮影
- メインテーブルの後ろから新郎新婦に振向いてもらい撮影
このように自由に動き回った方が面白い写真が撮れます。特に中座後に外で新郎新婦を待つのはお勧めです。入場前に目線をもらって写真を撮ると緊張感と嬉しさの入り混じった1枚になりますよ。
番外編 フラッシュを使わない
こちらを見てください。
これはフラッシュありで撮影されたサンキューギフトです。何と言うか・・・インスタントカメラっぽいですよね。同じく、フラッシュありで新郎新婦を撮影すると顔だけ光っている微妙な写真になります。
キャンドルサービスは幻想的な雰囲気が無くなり、美味しそうな料理も安っぽくなります。
しかし、フラッシュを使わずに明るさを出すのは難しいんですよ。
- 三脚を使う
- iso感度を上げる
- f値の低い明るいレンズを使う
上記のような方法を取らなければいけません。あなたがハイレベルな写真を撮影したいのなら、機材にもこだわるようにしましょう。単焦点レンズなら安くて明るいのが一杯ありますからね。
まとめ
最近、パートのカメラマンやバイトのカメラマンが増えています。もちろん腕前は微妙です。白とびは当たり前。下手をするとボケボケの写真を送ってきます。
結婚式の写真はちょっとしたコツがあれば誰でも上達します。あなたも上記のポイントを押さえ、プロ顔負けの写真を撮影し新郎新婦をビックリさせてやりましょう!