結婚式の価格はここ10年で30万円以上も増額しています。各消耗品の値段が上がっていることや結婚式を挙げる人が減っている(人口そのものが減っている)ことが原因です。極端な話になりますが、バターの値段が上がるだけでもケーキの価格は上がりますよね。そういうことの積み重ねです。
なので、最初から予算を決めて結婚式を挙げることは必須です。そうしないと際限無く価格はつりあがって行きます。
今回は低予算でも心に残る結婚式にするコツをお話します。限られた予算内でお金を使う順番を決めれば、低予算でも十分素敵な結婚式を挙げることは可能です。
低予算で素敵な結婚式を挙げられる、お金の使い方7項目
道具を使った演出をしない
結婚式場で提案される演出は高価格です。
- 人力車登場 10万円
- 入口花火 3万円
- スモーク装置 5万円
- バズーカクラッカー 5万円
のように、装置自体を購入できるような価格(消耗品は定価以上の価格)で販売されます。セットプランに入っていない道具を使った演出を控えると結婚式の価格は抑えられます。特に入退場の道具を使った演出はそれほど印象に残りません。一瞬で終わってしまうためです。一定の時間を確保できるキャンドルサービス等の演出を取り入れた方が印象には残りやすいです。
プランセットのウェディングケーキを選ぶ
ウェディングケーキも特注品にしなければ5~10万円で作ってもらえます。写真のような四角い形のケーキで季節のフルーツを使ったものだと、大きさにもよりますがおよそ8万円になります。
- ケーキを3段重ねにしたい
- ディズニーっぽいモチーフを付けたい
- 2人の名前を入れたい
など、1つでも何かをプラスすると特注品になります。セット品と特注品は値段が全く違います。特注品になるだけで価格が倍近くになるケースも珍しくありません。飾りを持ち込む、ケーキの周りの装花で工夫することをお勧めします。
特定の花にこだわらない
例えばバラは非常に高価な花です。バラだけで会場を飾ると通常の倍近くの価格になります。そこで、バラ+バラに似ている花を使うことで価格を抑えることができます。トルコキキョウはバラの代用品として有名です。
さらに言えば、
生花にこだわらない
ことで、もっと価格を抑えることができます。ゲストは披露宴会場の第一印象を気にします。生花+高価な品種にこだわって花の数を減らすより、価格の低い花で華やかに飾った方が良い印象になります。
フラワーシャワーも同じで、生の花びらにこだわる必要はありません。むしろ、生の花びらはつぶれてドレスを汚す可能性もあります。造花の花びらにするだけで価格を30分の1にすることができます。
テーブルクロスのランクを上げる
テーブルクロスは総数が少ない割りに場を華やかにできる披露宴会場作りのお勧めアイテムです。花が少なくてもテーブルクロスをラメ入りにして、十字のアクセントクロスをプラスするとテーブルがオシャレになります。
人数の配置にもよりますが、60名の披露宴ならテーブルの数は7~8。テーブルクロスの価格を2,000円プラスしても16,000円のプラスで済みます。花を追加するより節約になります。
逆にテーブルクロスを地味にすると会場飾りにお金が掛かるようになります。会場に対して少し濃い目の色を選ぶとテーブルがアクセントになって格好良い場になります。
1つ、こだわりの余興を入れる
低予算でも1つはお金をかけるものを考えておきましょう。結婚式は一生の思い出になるものです。自分たちらしいオリジナリティを入れた方が楽しくなります。
ポイントはゲストを巻き込むこと。
結婚式は新郎新婦のものと思われがちですが、そうではありません。どちらかと言えばゲストが場の雰囲気を決めてしまいます。新郎新婦が感動して泣いていてもゲストが置き去りなら、その結婚式は感動できるものとは言えません。
なので、新郎新婦登場の演出等にお金を掛けても費用に対する効果は期待できないのです。
ゲストシンガーを呼ぶ、ビールマシーンを担いでお酌する、キャンドルサービスのような余興がお勧めです。実はカラオケもゲストと一緒にできる余興の1つです。
フォトサービス関連を活用する
低予算でも呼んでおきたいのがカメラマン。最近はフォトグラファーとも呼ばれます。ブライダルカメラマンの単価は高く、挙式+披露宴をガッツリ撮影してもらうとアルバム無しでも10万円を超えてきます。
でも、結婚式場ではカメラマンを有効活用できる場面がたくさんあります。
- テーブルフォト
- 前撮り風写真の撮影
- 各種記念品・プレゼントの物撮り
のようなことです。友人らに頼むとしても、挙式中は移動しての撮影が禁止になります。お礼も渡さないといけませんし、失敗しても文句を言えません。結婚式は誓いのキスなど、絶対に撮影でミスできないポイントがあります。それを友人らにお願いするのも大変です。
気苦労するよりは、最初からカメラマンを使い倒すことを考えた演出を考えると良いでしょう。
設備の整った会場を選ぶ
最近は披露宴会場に様々な設備が導入されています。
- 螺旋階段
- 照明設備、スポットライト
- 映像裏からの登場設備
何も無い会場に比べれば値段は上がります。高いと10万円以上プラスになることもあります。ですが、演出代が浮きますので結果的に節約になることが多いです。
設備の整った会場は広く新しいので飾りも最小限で済みます。
まとめ
節約できることは徹底的に節約。使うことにはお金を惜しまないのが低価格結婚式のコツです。全部を平均的に高くすると値段は跳ね上がります。仕事選びや家選びと同じように、優先事項を考えて結婚式を計画しましょう。
セットプランの結婚式でも十分素敵な結婚式は挙げられます。ジェネリック医薬品のように、同じ効果で値段の安いものを選ぶことで高価格結婚式と同じレベルにすることも可能です。こだわりを捨てて、ゲスト目線で考えていくとお金を賢く使えますよ。