「雨の日に結婚式を挙げるのは縁起が良い。」と言われますが、実際にはデメリットの方が多いです。
どうしても雨の多いシーズンに結婚式を挙げたいのなら、雨でも害の少ない会場を選ぶことが大切です。では、結婚式当日が雨だとどんなデメリットがあると思いますか?詳しくご紹介しますので、ご参考になれば幸いです。
雨の日に結婚式を挙げる5つのデメリット
今回は私が結婚式場で勤めていた際の経験からお話させて頂きます。雨の日には雨の日専用のマニュアルまであるんですよ。そのくらい注意点が多いんです。
晴れの日と雨の日で演出が変わる
例えばバルーンリリース。晴れの日に外で行うものなので、雨の日には行えません。私の勤めていた式場ではバズーカタイプのクラッカー演出に変更となりました。もちろん室内です。
そのため、
- 狭い場所で行うことになる
- 後方のゲストは何をしているのか分からない
- ゲスト全員が参加できない
のようなデメリットがありました。
教会・披露宴会場の風景が変わる
自然光を取り入れるタイプの教会・披露宴会場は増えています。特にゲストハウスは広大な庭が目玉なので、庭を使った演出が多くなります。外の光や風景を取り入れるのもその1つです。
雨だと教会内は暗くなります。外の風景もぼやけます。
前撮り撮影では教会内から外の桜がキレイに見えていたのに、当日は真っ白だった。というケースもあります。
披露宴会場は窓がカーテンで閉められる可能性があります。
転倒の危険
結婚式当日、女性ゲストの多くがハイヒールです。新婦も履きなれない専用の靴を履くことになります。晴れの日でも転倒する新婦が多いです。雨の日だと濡れた場所を歩く可能性があるため、さらに転倒の危険が高くなります。
特に、
- 教会からの移動で中庭を通る
- 凹凸の無い素材の床が多い
- 小さな段差が多い
は注意しましょう。これもゲストハウスに多い構造です。専門式場の場合は建物内で全てを終えることもできますし、チャペルと会場の移動もバスを使用します。外の移動が多いほど、雨の日は転倒の危険が高くなります。
荷物が増える
雨の日は傘を使わなければいけません。せっかくの引き出物が濡れてしまうだけでなく、持ち帰りも大変になります。
新郎新婦も結婚式後の移動時にたくさんの荷物を運ばなければなりません。移動はタクシーや車を使ったとして、一部のものはホテル内に持ち込む必要があります。傘があるだけで手間が増えます。
気温の変化
結婚式の服装は夏は暑く、冬は寒いものです。特にドレスは服の機能性をほとんど持っていません。
雨が降ると夏は蒸し暑く、冬は寒くなります。
5月の雨なら耐えられますが、6月の雨は不快に感じます。気温の不快感はそのまま結婚式の良さにもつながります。「暑いな。空調もっと何とかならないの?」というクレームにつながるためです。
また、結婚式中の新郎新婦は凄く疲れます。ちょっとの暑さで汗が止まらなくなります。頭痛の原因になりますので、空調の整った会場を選ぶ必要が出てきます。
雨の日に強い結婚式会場って?
雨のシーズンに結婚式を挙げる場合、雨の日に強い結婚式会場を選ぶのがポイントです。
雨の日に強い会場とは、
- 移動が少ない
- 常に屋根がある
- 十分な空調、明かりが準備されている
- 外の風景の影響を受けない
という会場です。
先ほどもご紹介しましたが、専門式場やホテルウェディングなら1つの会場で全てを終えることができます。教会への移動もバスを使うためあまり影響を受けません。
レストランウェディングの場合、空調や明かりが十分で無い可能性があります。外の風景を取り入れるタイプの会場も多くあります。
ゲストハウスはもっとも天候に左右されやすい会場です。特に教会の大きな窓がある場合は注意しましょう。
まとめ
私が勤めていた会場は川に近く、外の景色をふんだんに取り入れるタイプでした。なので、雨の日は悲惨だったんですよ。新郎新婦も肩を落とすほどガッカリされていました。
そんな気持ちになるくらいなら、最初から天候に左右されない会場を選んだ方が良いと思うんです。
ロケーションを活用するのは日取りの変更が可能な「前撮り撮影」にすると良いですよ。一生の思い出に残るものですから、失敗の無いように心がけましょう。